送別会の席次は主役から決める|会場別の座席表と当日の直し方
「送別会の席順、決めておいて」と言われて、上座がどこか分からず手が止まったことはありませんか?
調べると「入口から遠い席が上座」と出てきます。ただ、予約した店がコの字型や掘りごたつだと、それだけでは決めきれないところです。
今回は、送別会の幹事に向けて、席次を決める順番と、会場の形ごとの座席表、当日に崩れたときの直し方をご紹介します。
前日までにやる3つ
席を並べ替える前に、これだけ済ませておくと後戻りしません。
- 店に部屋の形を聞く(入口の位置・テーブルの形・床の間の有無)
- 出欠が固まってから席を決める
- 座席表を1枚だけ作る(紙でもスマホのメモでも足ります)
いちばん効くのは1つ目です。「個室」と書いてあっても、それが長テーブルなのかコの字なのか掘りごたつなのかは、予約票からは分かりません。
予約した店への電話・メール
▶ なぜ聞くか: この3つが分かれば、下の表からどの座席表を使うかが1回で決まります。
会場の形から席次を探す
予約した部屋の形で、上座の置き方は変わります。聞いた形から選んでください。
右の列から、その形の座席表にそのまま飛べます。
| 会場の形 | ①(上座)に置く席 |
|---|---|
| 長テーブル(6〜8人) | 奥の列で、入口から遠い端(座席表) |
| コの字(15人以上) | 奥の辺の中央(座席表) |
| 座敷の横長(10人前後) | 床の間の前。なければ入口から遠い端(座席表) |
| 円卓(8〜10人) | 入口から遠い側(座席表) |
| 掘りごたつ | 奥。ただし立ちやすさと相談(座席表) |
| 立食 | 席次を使わない(よくある質問) |
基本になるのは、入口から遠い席ほど上座、近い席ほど下座という並べ方です。一般的にはこう案内されていて、社内でもこの形が通りやすくなります。
決まりごととして覚えるより、迷ったときの目安として使ってください。社内の慣習があるなら、そちらが優先です。
席次を決める順番は4つ
白紙の座席表を上から埋めていくと、途中で「◯◯部長も出るそうです」と言われて、最初から書き直すことになります。
先に順番を固定しておけば、1人増えても直すのは1か所で済みます。
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 主役の席を先に押さえる |
| 2 | 役職が上の人を、主役の近くから順に置く |
| 3 | 幹事の席を入口の近くに取る(理由) |
| 4 | 残りの席を埋める |
席を決められるのは、誰が来るかが固まってからです。出欠が半分しか返っていない段階で座席表を作ると、たいてい作り直しになります。
出欠の回答が10人を超えたら、当日までに座席表を1枚作ってください。決めずに当日を迎えると、入口で全員が止まります。
送別会を含む歓送迎会は、席次が実際に問題になる規模の会です。
- 歓送迎会の出欠表は、1件あたりの平均回答者数が約10.3人(ほかのどの会より多い)
- 回答が10人を超える出欠表が約37%
出典: ディットの実測データ(実際に使われた記録)。全期間・回答が付いた出欠表のみ・テスト除外。
候補日の集め方は送別会の日程調整、会全体の段取りは歓送迎会幹事のやることリストにまとめています。
1. 主役の席を先に押さえる
歓送迎会では、役職に関わらず主役を上座に置くという紹介が多数派です。送別会もそれに合わせておけば、社内で浮くことはまずありません。
主役より役職が上の人が出席するなら、その人は主役の隣です。並びで迷ったときは、前年の送別会の座席表が残っていればそれに従うのが早いです。
席を押さえたら、その席でよいかを主役に一言聞いておきます。奥の席や掘りごたつは、人によっては立ちにくい席だからです。
主役への確認
2. 役職が上の人を、主役の近くから順に置く
役職の数え方は、組織図の上からではなく、当日出席する人の中での順番です。主役は席を用意される側なので、この数え方からは外します。
主役の左右から埋めます。
- ②=主役の隣。出席者の中でいちばん役職が上の人
- ③=主役をはさんだ反対側の隣。次に役職が上の人
- 同じ役職が並ぶときは、主役と仕事で近かった人が先
それでも決まらなければ社歴の長い順です。判断できなければ、前年の幹事か直属の上司に聞いてください。
数え方は挨拶を頼む順番と同じです。席次が決まれば、開会・乾杯・中締めを誰に頼むかもそのまま決まります。
挨拶の並びは送別会の挨拶の順番と文例にまとめています。座席表と進行表は、同じ名簿から作ると食い違いません。
3. 幹事の席を入口の近くに取る
主役と役職の並びが決まったら、次は自分の席です。幹事は上座から離れて、入口にいちばん近い席を取ります。
先に自分の席を取っておけば、残りを埋め終わったときに奥しか空いていない、ということになりません。
4. 残りの席を埋める
残った席には、主役と話したい人を近くから置きます。同じ時期に入った同期や、直接仕事を教わっていた後輩です。
送別会は、主役が誰と話せたかで印象が決まります。遠い席になった後輩がいたら、歓談の時間に主役の隣へ呼んであげてください。
会場の形別の座席表
5つ並びますが、読むのは自分の会場の1つだけで足ります。長テーブル・コの字・座敷の横長・円卓・掘りごたつのうち、当てはまる1つへ飛んでください。
番号の振り方はどの形も同じです。①が上座で、②から先は①に近い席から左右を交互に埋めます。同じ近さなら主役の正面が先です。
いちばん大きい番号が入口にいちばん近い席で、そこに幹事が座ります。そのまま紙に写して使えます。
長テーブル(6〜8人)
短い辺(お誕生日席)は、店によっては通路をふさぎます。無理に使わず、長い辺だけで組むほうが当日は動きやすくなります。
コの字(15人以上)
(通路)
大人数の送別会でよく出てくる形です。奥の辺の中央に主役を置くと、どの席からも主役の顔が見えます。
花束を渡すときは、内側の通路に入って主役の横から渡します。正面に立つと、向かいの席から主役が隠れてしまいます。
15人を超える会は、席よりも先に日程でつまずきます。集め方は大人数の日程調整をまとめる手順へ。
座敷の横長(10人前後)
和室では床の間の前を上座とする案内が、多くのマナーサイトで共通して紹介されています。
ただし部屋によっては、床の間が入口のすぐ横にあります。この場合はどちらを取るか迷うので、店に聞いてしまうのが早いです。毎日その部屋を使っているのは店の人です。
円卓(8〜10人)
中華料理店でよく出てくる形です。円卓に決まった並びがあるわけではありませんが、入口から遠い側に主役を置くと当日の案内で迷いません。
回転台があるので、料理を取る動きはどの席からもほぼ同じです。席の良し悪しが出にくいぶん、幹事が入口側に回っても不自然になりません。
掘りごたつ
足元が固定されているので、当日の席替えができません。座ったら動けない形だと思って組んでください。
主役を奥に置くのが基本ですが、奥はお手洗いに立ちにくい席でもあります。妊娠中の方や足を伸ばしにくい方が出席するなら、上座より通路側を優先してください。
上座を外して案内するときのひとこと
▶ なぜこう言うか: 席を外した理由を先に言うと、下座に案内されたと受け取られません。
幹事は入口のいちばん近くに座る
上座の並びだけを考えて席を決めると、幹事が部屋の奥に入ってしまいます。追加注文のたびに、座っている人の後ろを横切って店員を呼びに行くことになります。
入口に近い席を取ると、次のことが同じ場所でできます。
- 店員は入口に近い席から声をかけるので、追加注文とラストオーダーの確認がその場でできる
- 遅れて来た人を、自分が立って席まで案内できる
- 会計で中座しても、誰の前も通らない
- 主役から離れるので、主役は上司や同僚と話す時間を取れる
会計を手伝ってくれる人がいるなら、幹事の隣に座ってもらいます。当日に集金するなら、入口に近いこの2席がそのまま受付になります。
当日、席が崩れたときの直し方
座席表どおりに当日が進むことは、あまりありません。予約した部屋が想像と違うことも、締切のあとに欠席が出ることもあります。
直し方を先に決めておけば、入口で立ち止まらずに済みます。
予約した席が想定と違った
入店したら、全員を案内する前に部屋を見せてもらいます。コの字だと思っていたら長テーブル2卓だった、ということが起きます。
形が違っていたら、その場で①だけ決め直します。全部を組み直す必要はありません。
店に着いてすぐ、店員に言うこと
2卓に分かれた場合は、主役と役職が上の人を同じ卓に入れます。幹事はもう一方の卓です。どちらの卓にも声が届く人を1人ずつ置くためです。
欠席が出て1席空いた
空いた席は、入口に近い側へ寄せます。上座の並びに穴が空くと、そこだけが目立ちます。
詰めるのは1人ずつです。全員を動かすと、席に置いた名前のメモと合わなくなります。
当日、その場で周りに言うこと
主役が遅れてくる
主役の席は空けたまま、ほかの席を詰めずに待ちます。到着したときに入る場所がないと、主役が入口で立ったままになります。
乾杯は主役が着いてから始めます。開始から15分を過ぎても着かないなら、飲み物だけ先に配って、乾杯は到着後に回してください。
開会の挨拶を頼んだ人に、先に断っておく言葉
人数が増えた
席を足すのは入口側です。上座の側に椅子を1つ入れると、決めておいた並びが端まで全部ずれます。
先に店へ、同じ卓に足せるかを聞きます。足せないと言われたら、増えた人には隣の卓に入ってもらいます。
店への電話
コピペ用: 席次まわりのチェックリスト
- 【1週間前】出席者を確定させる(役職は当日出席する人だけで数える)
- 【1週間前】主役に、奥の席でよいか一言確認する
- 【3日前】座席表を1枚作り、前年の幹事か直属の上司に見てもらう
- 【前日】店に電話し、部屋の形と上座の位置を確認する
- 【前日】掘りごたつなら、立ちやすい席が要る人がいないか確認する
- 【当日30分前】部屋を見て、座席表と違っていたら①だけ決め直す
- 【当日30分前】席に名前を書いたメモを置く
- 【当日】欠席が出たら、入口に近い側へ1人ずつ詰める
- 【当日】人数が増えたら、入口側に足す
- 【当日】主役が遅れるなら、席を空けたまま乾杯を待つ
よくある質問
Q. 主役がいちばん役職の高い人のときも、上座は主役?
主役を上座に置いたままで大丈夫です。主役を数から外すのは、開会や乾杯を頼む順番のほうです。
席は主役が①、その隣に次に役職が高い人が座る形が分かりやすくなります。
Q. 送る人と迎える人が両方いる歓送迎会の席順は?
主役が2人になるので、上座に2席を並べて取ります。送られる人を①、迎える人を②にする並べ方が多く見られます。
順番で迷うなら、上司に一言確認しておくと当日ぶれません。
Q. 立食のときも上座を考える?
席がないので、上座と下座は使いません。決めるのは主役の立ち位置だけです。
入口から遠く、料理台から離れた場所に主役が立つと、挨拶に来る人の流れが1方向にそろいます。
Q. 席に名前のメモは必要?
10人を超える会なら用意してください。入口で「どこに座ればいいですか」が1人ずつ発生すると、乾杯がそのぶん遅れます。
名前を書いた紙を置くだけで足ります。凝ったものは要りません。