送別会の挨拶の順番と文例|花束・乾杯・主役の挨拶まで
送別会の進行表を作ろうとして、乾杯・花束贈呈・主役の挨拶をどの順で並べるか迷ったことはありませんか?
忘年会の進行表と似ているようで、送別会には「主役がいつ話すか」という判断がもうひとつ増える、というところです。
今回は、送別会の幹事・司会に向けて、花束から主役の挨拶、乾杯・締めまでの順番と文例をご紹介します。
送別会の進行早見表
送別会で挨拶が入る場面は、花束贈呈と主役の挨拶を含めて8つです。
司会を担当する人は、この表をそのまま手元のメモに写して使えます。
役職は「当日出席する人のうち、主役を除いた順番」で数えます。中締め=役職者の締めの挨拶、閉会の案内=司会からの退店・二次会連絡です。
| シーン | 担当(長さの目安) |
|---|---|
| 開会宣言・進行 | 幹事または司会(30秒) |
| 開会の挨拶 | 最も役職が高い人(1〜2分) |
| 乾杯の音頭 | 直属の上司か、3番目に役職が高い人(30秒〜1分) |
| 歓談・余興 | 参加者全員(30〜60分)。色紙はこの間に回す |
| 花束・記念品の贈呈 | 幹事または後輩代表(1〜2分) |
| 主役の挨拶 | 送られる本人(下の章を参照) |
| 中締めの挨拶 | 2番目に役職が高い人(1〜2分) |
| 閉会の案内 | 幹事または司会(30秒) |
開会を最上位の人、締めを2番目の人が務める並びは、多くのマナーサイトで共通して紹介されています。
乾杯だけは、直属の上司に頼む例と3番目の役職者に頼む例の両方があり、会社によって分かれます。前年の進行表があればそれに従い、なければ直属の上司にお願いするのが無難です。
忘年会の挨拶の順番は忘年会の挨拶の順番と文例に整理しています。並び自体はほぼ共通ですが、送別会には「主役の挨拶」という追加の判断があります。
主役の挨拶はどこに入れる?
花束を渡し終えたところで、主役にマイクを向けるかどうかで司会の手が止まることがあります。
置き方は2通りあります。
- 花束の直後に置く: 贈り物を受け取った流れのまま話せて、短い一言でも自然に収まる
- 締めのあと、いちばん最後に置く: 主役の言葉がそのまま会の締めくくりになる
迷ったら、主役本人に希望を聞いてください。特に希望がなければ「花束の直後」に置きます。人前が得意でない主役でも、流れのまま話せるからです。
長さは3〜5分ほどを目安にする紹介が多く、依頼のときに伝えておくと主役も準備しやすくなります。
「役職順」の数え方でつまずくところ
早見表の「最も役職が高い人」は、組織図の上からではなく当日出席する人の中での順番です。
主役は挨拶を受ける側なので、開会・乾杯・締めの役職カウントからは外して数えます。
主役がいちばん役職が高い場合も、開会の挨拶は次に役職が高い人に回してください。
出席者名簿を先に確定させれば、この判断はぶれません。
返事が集まる前に依頼すると、開会を頼んだ人が欠席したとき、「次は誰に」と慌てて組み直すことになります。
送別される本人が幹事を務めていた会なら、幹事の引き継ぎも同時に進めておくと当日までに困りません。人数が多い部署での候補日の集め方は大人数の日程調整にまとめています。
いつ・どう依頼するか
当日いきなり指名された人は、準備なしで人前に立つことになります。依頼のタイミングは役割ごとにずらすと連絡が散らかりません。
| 時期 | 誰に・何を頼む |
|---|---|
| 2週間前めど | 最上位の人に開会を、2番目の人に中締めを打診 |
| 1週間前 | 直属の上司に乾杯を、後輩代表に花束贈呈を依頼 |
| 1週間前 | 主役に「最後に一言お願いします」と予告 |
| 前日 | 全員にリマインド(順番と持ち時間を再送) |
| 当日・開始15分前 | 主役以外の3人に「◯番目にお呼びします」と合図確認 |
対面で開会の挨拶を頼むときの言い方
当日、開会のご挨拶をお願いできないでしょうか。19時開始で、乾杯の前に1〜2分ほどいただければと思っています。
このあと□□さんに乾杯の音頭をお願いする流れです。当日は私から司会でお呼びします。
▶ なぜこう書くか: 日付・持ち時間・前後に誰が話すかを先に渡すと、その場で受けるかどうか判断できます。
主役に一言だけ予告するときの言い方
主役に挨拶を頼むのを忘れる幹事は少なくありません。当日いきなり「では一言」と振られると、本人が言葉に詰まります。
花束をお渡ししたあと、最後に一言だけお時間をいただければと思っています。長さは自由なので、思っていることを話していただければ大丈夫です。
念のため、心づもりだけお願いします。
▶ なぜこう書くか: 「長さは自由」と伝えると、身構えずに準備できます。当日いきなり振るより、事前の一言のほうが本人の負担は軽くなります。
メールで進行表ごと依頼するとき
お疲れさまです。幹事の□□です。
3月26日(金)の△△さんの送別会について、当日の進行のお願いです。
▼お願いしたいこと
開会のご挨拶(1〜2分程度)
▼当日の流れ
19:00 開会宣言(司会)
19:02 開会のご挨拶(◯◯部長)
19:05 乾杯の音頭(□□課長)
19:35 花束・記念品贈呈(幹事)
19:40 △△さんよりご挨拶
20:50 中締め(◇◇次長)
21:00 閉会・二次会のご案内(司会)
会場は××(新宿駅東口 徒歩3分)、参加予定は15名です。
ご都合が難しい場合は、代わりの方をご相談させてください。
▶ なぜこう書くか: 進行表を全部載せると、自分の前後に誰が話すかが一目で分かります。主役の名前と時間まで入れておくと、司会の当日の負担も減ります。
そのまま読める挨拶文例6本
名前・部署・日付を差し替えれば使えます。どれも30秒前後で読める骨子です。3分話すなら、思い出やエピソードを2つほど足してください。
1. 開会の挨拶(約1分)
今日は、△△さんの送別会です。◯年間、部署のために力を尽くしてくださったことに、あらためて感謝申し上げます。
寂しくなりますが、今日は△△さんの新しい門出を、みんなで気持ちよく送り出す会にしましょう。
2. 乾杯の音頭(約30秒)
△△さんのこれまでのご活躍に感謝し、新天地でのご活躍を願って。
それではご唱和ください。乾杯!
3. 花束・記念品贈呈のひとこと(約30秒)
ほんの気持ちですが、部署の皆からです。新しい場所でも、ときどき顔を見せてくださいね。
4. 主役の挨拶(異動・栄転の場合・骨子)
この部署で過ごした◯年間、至らないところも多かったと思いますが、皆さんに支えていただいて乗り越えることができました。
異動先でも、ここで学んだことを忘れずに頑張ります。本当にありがとうございました。
5. 主役の挨拶(退職の場合・骨子)
入社してから◯年間、たくさんの方に助けていただきました。大変なこともありましたが、振り返ると良い思い出ばかりです。
今後は新しい道に進みますが、ここで得たご縁は大切にしていきます。本当にお世話になりました。
6. 締め・閉会の案内(幹事/約1分)
会費はいただいておりますので、そのままお帰りいただけます。お手回り品のお忘れ物がないか、ご確認をお願いします。
二次会は、店を出て右手の□□に21時から用意しています。参加される方は入口で私にお声がけください。
それでは、△△さんの新しい門出に、あらためて拍手をお願いします。皆さん、お気をつけてお帰りください。
順番どおりにいかない場面
同格の役職者が複数いる
部長が2人、課長が3人という編成では、役職順のルールが働きません。幹事の独断で決めず、上司に相談してから声をかけるのが望ましいとされています。
役職が同じでも、社歴や着任順で序列ができていることがあります。知らずに指名すると気まずさが残ります。
「◯◯部長と△△部長、開会はどちらにお願いするのが自然でしょうか」と聞けば数十秒で片づきます。
送られる主役が複数人いる場合
異動と退職が重なって、送られる主役が同じ日に2人以上いることがあります。
役職が上の人から挨拶してもらう進行が紹介されています。役職が同列なら、組織図の順・年齢・勤続年数のいずれかで決めます。
花束贈呈と主役の挨拶は、1人ずつ「贈呈→挨拶」のセットを繰り返す形にすると、聞いている側も誰の話か迷いません。
送別会と歓迎会を合同開催する場合
異動のタイミングが重なる時期は、送別会と歓迎会を1回にまとめる会社も少なくありません。
組み方の目安は、送る側を先に終わらせてから、迎える側に移る順です。
花束贈呈と送別の主役挨拶を先に済ませ、そのあとで新しく来る人を紹介して乾杯に移ると、気持ちの切り替えがつきます。
歓送迎会をまとめて開く場合の段取り全体は歓送迎会 幹事のやることリストに、新しく迎える人の案内文例は歓迎会の案内文例集にまとめています。
少人数・カジュアルな送別会
5人前後の少人数だと、開会・乾杯・花束・主役挨拶・締めをフルで回すと挨拶ばかりの会になります。
簡略化するかどうかは、実際の出席人数と職場の慣習で決めてください。参考までに、送別会・歓迎会の出欠表の回答者数は平均で約10.3人です。
出典: ディットの実測データ(全期間・回答が付いた出欠表のみ)
省く候補は中締めです。花束贈呈のあとに主役の挨拶をもらい、そのまま幹事の締めで終える形なら、進行は3ステップで足ります。
コピペ用: 送別会 挨拶まわりの段取りチェックリスト
- 出席者名簿で、当日いる中での役職順を確認する(主役は数えない)
- 同格の役職者が並ぶ場合は、声をかける前に上司に相談する
- 【2週間前】開会・中締めを頼む2人に打診する
- 【1週間前】乾杯の音頭と、花束贈呈の担当を依頼する
- 【1週間前】主役に「最後に一言お願いします」と予告する
- 主役が複数いる場合は、贈呈→挨拶のセットを1人ずつ繰り返す順に組む
- 歓迎会と合同なら、送る側を先に、迎える側をあとに置く
- 10人前後より少ない会なら、中締めを省く案も検討する
- 【前日】全員にリマインドを送る
- 司会の手元に進行メモ(時刻・氏名・役職の読み)を用意する
- 【当日】会計は主役の挨拶の前に済ませる
よくある質問
Q. 花束・記念品は誰が渡すのが一般的?
幹事や後輩代表が渡す進行が多く紹介されています。人数が多い部署では、最年少のメンバーが代表を務める例もあります。
花束や記念品の金額の目安は、プレゼント代の相場をまとめた記事で扱っています。
Q. 主役が人前で話すのが苦手そうな場合はどうする?
事前に「長さは自由です」と伝えておくと、本人の負担が軽くなります。原稿を読み上げる形でも問題ないので、紙にメモを持ってきてもらって構わないと伝えておくと安心です。
Q. 少人数の送別会でも花束贈呈と主役の挨拶は省略しないほうがいい?
花束贈呈と主役の挨拶は、少人数でも省かないほうが収まりがいい進行です。省く候補にしやすいのは中締めのほうです。
Q. 送別会と歓迎会は同じ日にまとめたほうがいい?別の日にしたほうがいい?
どちらでも進行に大きな差はありません。合同にすると準備の手間は1回で済み、別々にすると1人ひとりに時間を割けます。会社の慣習や人数で選んで問題ありません。