寄せ書きの書き方と回し方|色紙は2週間前から回す
送別会の寄せ書きを頼まれて、色紙を誰から回せばいいのか迷ったことはありませんか?
書き方を調べても出てくるのは文例ばかりで、回す順番や締切の決め方は載っていません。色紙は1枚しかないので、全員に書いてもらうには思ったより日数がかかってしまいます。
今回は、色紙を回す側になった幹事に向けて、回す順番から回収の締切、催促の文面までをご紹介します。
送別会そのものの段取りは歓送迎会幹事のやることリストにまとめています。ここでは色紙だけに絞ります。
開催日を決めるときに、一緒に決めておくこと
- 誰まで声をかけるか → 主役と日常的に仕事で関わっていた人まで
- 色紙は何枚買うか → 11人までなら1枚、12人以上は2枚
- 回す順番 → 出張や休みが多い人から先に
- 書いてもらう締切 → 開催の3日前
- 回覧中の置き場所 → 封筒に入れて引き出しの中
全体の流れ|開催日から逆算して回し始める
寄せ書きは、書く内容より先に日数で詰まります。
最初に決めるのは、誰まで声をかけるかです。ここが決まらないと、色紙の枚数も回す順番も決まりません。
目安は、主役と日常的に仕事で関わっていた人までです。別部署や上司も、直接のやりとりがあれば入れます。
| いつ | やること |
|---|---|
| 開催の2週間前 | 色紙を買う。回す順番を決める |
| 2週間前〜3日前 | 1人1日で手渡ししていく |
| 開催の3日前 | 回収の締切。空いている人へ声をかける |
| 開催の前日 | 余白を埋め、袋に入れて持ち物に加える |
| 当日 | 花束と一緒に渡す |
書く人が11人を超えるなら、色紙を2枚に分けて同時に回すと日数がおおむね半分になります。
12人なら6人ずつ、14人なら7人ずつに分けます。席の島で分けると、渡し間違いが減ります。当日は2枚とも並べて渡します。
色紙を買った会は8人前後|だから2週間前に動く
「明日渡すから、今日中に書いておいて」と何人にも頼むと、色紙の前で順番待ちが起きます。1枚を手渡しで回す以上、書ける人は一度に1人です。
8人に書いてもらうなら、色紙は開催の2週間前に買います。買ったその日のうちに1人目へ渡してください。
13日という日数は、8人という人数から出しています。送別会で色紙や寄せ書きを買ったグループを見ると、8人前後が中心でした。
| 色紙を買った会 | グループの人数 |
|---|---|
| よくある人数 | 8人 |
| 半数がこの範囲 | 5〜11人 |
出典: 割り勘アプリWalica(ディットと同じ開発者が運営)の実測データ(実際に使われた記録)。送別会系グループの立て替え記録・2024年以降・寄せ書き・色紙1,497件。
グループの人数は、色紙を書いた人数そのものではありません。回す相手を見積もる目安として使ってください。
買うものは、文具店にある正方形の色紙を1枚です。8人なら1,000〜1,500円くらいのもので足ります。
「寄せ書き」「色紙」の名前で立て替えられていた金額も、半数が1,581円以下でした。花束やプレゼントと合わせた予算は送別会のプレゼント相場にまとめています。
誰にいつ回すか|順番は席の並びで決める
「あとで書くね」と引き出しに入れられると、そこで3日止まります。次の人は、自分の番が来たことに気づきません。
決め手になるのは、席の位置と、その人の予定の読みやすさです。
- 出張や休みが多い人から先に回します。予定が読める人は後ろでも大丈夫です
- 同じ島の席の人はまとめます。移動が減って、渡し忘れも減ります
- 主役と席が近い人は後ろに回します。書いている時間が本人の視界に入りにくくなります
- 最後は幹事自身にします。余白を見てから、空いたところを埋められます
順番を決めたら、名前を並べた紙を色紙の袋に貼ります。次が誰かを見れば、幹事に聞かずに渡せます。
渡した人には、その紙の自分の名前に✓を付けてもらいます。袋を見れば、いま誰のところにあるかが分かります。
置き場所も先に決めます。勤務中は封筒ごと引き出しにしまい、退勤後は鍵のかかる引き出しかロッカーに入れてもらいます。
手渡しするときの一言(口頭・LINE)
明日の朝までに書いて、次は佐藤さんに回してもらえますか。
書く場所はどこでも大丈夫です。
3行くらいで、最後にお名前をお願いします。
締切は[締切日]([曜日])です。
▶ なぜこう書くか: 次の人の名前まで言うと、色紙が机の上で止まりません。行数を先に決めておくと、何を書くか迷う前に手が動きます。
回収の締切は開催の3日前に置く
当日の朝に集めればいいと思っていると、前日になって3人分が空いたまま残ります。その3人を当日つかまえるのは、受付や乾杯の準備と重なって難しくなります。
締切は開催の3日前に置きます。残った人へ声をかける日と、余白を埋める日が要るからです。
- 3日前: 回収して、空いている場所を確認します
- 2日前: まだの人に個別で声をかけます
- 前日: 余白を埋めて、袋に入れます
締切の日付は、口で伝えるより色紙の袋に書くほうが残ります。回ってきた人が、その場で自分の締切を確認できます。
そもそも送別会の日が決まっていないと、この逆算ができません。日程が未定なら、色紙より先に開催日を固めてください。
書けない人・忘れている人が出たとき
「何を書けばいいか分からない」と言われたまま、1週間戻ってこないことがあります。書きたくないのではなく、白い色紙の前で手が止まっているだけです。
手は3つあります。上から順に試すと、色紙を止めずに済みます。
| その人の状態 | どうするか |
|---|---|
| 何を書くか決まらない | 配る用の文例を1本見せます。写してもらって構いません |
| 直接書くのが怖い | 付箋に書いてもらい、幹事が貼ります。書き直せるので手が動きます |
| 締切までに出社しない | 言葉を預かって幹事が書きます。名前だけは本人に書いてもらいます |
代筆するときは、本人の字に似せる必要はありません。「(田中より)」と添えて幹事の字で書けば、あとで気まずくなりません。
ただし、代筆でしのげるかどうかは、人数では決まりません。
まだ書いていない人に、締切までに手渡しできる日が1人1日ぶん取れるかを数えます。取れないなら、紙の色紙は一周しません。
リモートの人がいるときの回し方
週に2日しか出社しない人が3人いると、順番をどう組んでも待ちが出ます。出社日が重なる日を待っているうちに、締切のほうが先に来てしまいます。
最初に決めるのは、紙のまま進めるかどうかです。締切までに手渡しできる日が足りるかで決めます。
| 締切までに手渡しできる日 | 進め方 |
|---|---|
| 全員ぶん足りる | 紙のまま、順番どおりに手渡しで回します |
| 1〜2人ぶん足りない | 紙のまま。付箋を郵送するか、言葉を預かって幹事が書きます |
| 3人以上ぶん足りない | オンラインの寄せ書きに切り替えます。全員が同時に書けます |
紙のまま進めるなら、順番を組む前に出社日を聞いておきます。聞き方は、1往復で終わる形にします。
リモートの人へ最初に送る一言(Slack・LINE)
[締切日]([曜日])までに、出社する日はありますか。
出社する日があれば、その日に色紙を回します。
難しければ付箋を郵送しますので、送り先を教えてください。
メッセージを預かって、こちらで書くこともできます。
▶ なぜこう書くか: 出社日と代わりの手を同時に出すと、返事が1往復で済みます。「出社しますか」だけだと、来られない人が返事に困ります。
オンラインに切り替えるなら、紙と両方を回さないでください。どちらも半端に埋まって、当日にどちらを渡すかで迷ってしまいます。
催促の文面3本
締切の前日になっても、色紙はたいてい誰かの机の上にあります。催促が足りなかったからではなく、回ってきたことに気づいていない人がいるだけです。
全体に1回、残った人に個別に1回。この2段で声をかけます。
まだ書いていない人へ(個別・LINE)
田中さんの寄せ書き、まだ回っていなかったかもしれません。
いま色紙は[場所]にあります。
[締切日]([曜日])までに書いてもらえると助かります。
3行くらいで大丈夫です。
▶ なぜこう書くか: 「まだ書いていませんよね」と確かめる形にしません。回っていないほうに原因を置くと、相手が返事をしやすくなります。
締切前日にまとめて催促する(グループLINE)
いまは[氏名]さんのところにあります。
まだの方は、声をかけてもらえれば持っていきます。
書いたら次は[氏名]さんへお願いします。
▶ なぜこう書くか: 色紙がいまどこにあるかを書くと、まだの人が自分から取りに行けます。誰が持っているか分からないまま催促されるのが、いちばん動けません。
当日の朝、残っている人へ(口頭でもチャットでも)
今日の夜、田中さんに寄せ書きを渡します。
まだの方は、お昼までに書いてもらえますか。
一言だけでも大丈夫です。
色紙は私の席に置いてあります。
▶ なぜこう書くか: 当日に全体へ投げても、すでに書いた人には関係のない通知になります。残っている人にだけ声をかけるほうが早いです。
配る用の短い文例4本|迷っている人にはこれを見せる
手が止まっている人には、書き方を説明するより見本を1本見せるほうが早いです。そのまま写してもらっても構いません。
上司・目上の人へ
はじめての提案で行き詰まったとき、一緒に資料を見てくださったことを覚えています。
新しい部署でのご活躍をお祈りしています。
同僚・同期へ
締切前にいつも手伝ってくれて、本当に感謝しています。
落ち着いたら、またごはん行きましょう。
後輩へ
先に気づいて動いてくれるところ、すごいと思っていました。
新しい場所でも応援しています。
何も浮かばないとき
◯◯のときに声をかけてもらえて、とても心強かったです。
お体に気をつけてお過ごしください。
もっと長い文や、退職・異動といった場面別の文例は送別会のメッセージ文例にまとめています。
書く人に伝えることと、避ける言葉
幹事が書く人に伝えるのは、行数と名前の2つで足ります。細かい決まりを増やすほど、書き出しが遅くなります。
- 3行くらいで書いてください
- 最後に自分の名前を書いてください
別れを思わせる言葉や、4と9のような数字は避けるものだと一般的には言われています。ただし、これを全員に伝えると、そこで手が止まってしまいます。
幹事が見るのは、回ってきた色紙に明らかに困る一言が残っていないかだけで十分です。気になる言葉があれば、書いた本人に一度だけ確認します。
コピペ用: 寄せ書きの回覧チェックリスト
- 【2週間前】色紙を買う(12人以上なら2枚に分ける)
- 【2週間前】回す順番を決めて、紙にして袋に貼る
- 【2週間前】締切日を袋に書く(開催の3日前)
- 【2週間前】出社しない人に出社日を聞く
- 【回覧中】袋に貼った名前の✓を見て、いま誰のところにあるかを確認する
- 【締切前日】全体に1回まとめて催促する
- 【締切当日】残っている人へ個別に声をかける
- 【開催の3日前】回収して、空いた場所を埋める
- 【前日】袋に入れて、当日の持ち物に加える
- 【当日】花束と一緒に渡す
よくある質問
Q. 色紙は誰が買って、お金は誰が出す?
幹事が買って立て替え、会費や集金に含めるのが一般的です。花束やプレゼントと合わせて集めるなら、送別会のプレゼント相場に1人あたりの出し方をまとめています。
Q. 本人に気づかれずに回すには?
色紙は封筒か袋に入れて手渡しし、社内メールや共有フォルダでは回しません。主役と席が近い人を後ろの順番にすると、書いている時間が本人の視界に入りにくくなります。
Q. 送別会の当日までに集まりきらなかったら?
空いたまま渡すより、最終出社日に個別で渡すほうが形になります。当日は花束だけを渡して、寄せ書きは後日「みんなからです」と手渡しでも問題ありません。
Q. 回している途中で幹事が代わるときは?
色紙のいまの場所と、まだ書いていない人の名前を、次の幹事に紙で渡します。引き継ぎでほかに伝えることは幹事の引き継ぎにまとめています。